- メイン三人(同い年)
・綾瀬 千早(主人公)
高校二年生。小学生六年生のとき転校生の新に出会い、競技かるたの魅力に取り憑かれる。ムラっ気があるものの「感じ」(読みへの反応速度)は抜群にいいA級選手。人気モデルの姉に似て、スタイル抜群の子顔美人だが、動いて喋ると台無しになるため、モテない。プレイスタイルはオフェンシブ&アグレッシブで、ピンチになるほどSっ気を発揮して攻めまくる。聴力が抜群によく、「F音」などの一部特徴的な音は、音になる前でもまれに反応できる。札配置の正確な暗記、決まり字の長い「大山札」の守備はやや苦手。試合の後は白目を剥いて即寝。一本気な性格と燃え上がる闘志で瑞沢高校かるた部を引っ張るエース兼キャプテン。よく空回る。小学生の頃から新に惚れぬいているものの、基本的に恋愛感情に疎いかるた馬鹿のため、今のところ進展はない。元陸上部員で足が速い。たまに本気の太一にドキドキするが、すぐ忘れる。美的センスが現クイーンに負けず劣らずかなりシュールなため、姉からは自分で選んだ服での外出はかたく禁じられている。
特殊能力:スーパー聴力 一字前決まり ドS攻め(カウンター) 無の境地
- ♥一字決まり千早スペシャル ※一般的な一字決まり(むすめふさほせ)は除く。
- ・ちは(17番/在原業平朝臣)⇔からくれなゐに
→自陣にあれば勝負所でまず真っ先に送られる札。千早の代名詞。ちなみに名人戦(第四十八首)のラスト札。
- ・しら(37番/文屋朝康)⇔つらぬきとめぬ
→VS梨理華ちゃん戦(第三十九首)を見る限り、恐らく一字前決まりの札。
VS肉まんくん戦(第五首)、VS北央・須藤戦(第十七首)、VS詩暢ちゃん戦(第二十七首)で奪取。得意札。
- ・しの(40番/平兼盛)⇔ものやおもふと
→クイーンも大好き「しのぶれど」。VS安田さん戦(第八首)で奪取。
- ・ゆら(46番/曽禰好忠)⇔ゆくへもしらぬ
→キョコタン・スペシャル@。「ゆう」と合わせて周防名人も一字決まり。
- ・ゆう(71番/大納言経信)⇔あしのまろやに
→キョコタン・スペシャルA。第十一首・第三十七首の練習試合中に敵陣を抜いてるシーン有り。
- ・かく(51番/藤原実方朝臣)⇔さしもしらじな
→第十五首で須藤くんに「早い」と言わしめた札。第三十首で桜ママからもお褒めの言葉を頂いている。
第四十八首では周防名人も一字でGET。
- ・かさ(6番/中納言家持)⇔しろきをみれば
→第四十五首、千早の迷台詞を生んだ札。
- ・もろ(66番/大僧正行尊)⇔はなよりほかに
→「もも」と合わせて周防名人も一字決まり。
- ・もも(100番/順徳院)⇔なほあまりある
→レア札。第三十四首で新が村尾さんから吹っ飛ばしてる。
- ・ひさ(33番/紀友則)⇔しづこころなく
→VS梨理華ちゃん戦(第三十九首)で送ってる札。
- ・きり(91番/後京極摂政太政大臣)⇔ころもかたしき
→レア札。第三十七首で新が坪口さんから吹っ飛ばしてる。
- ・うか(74番/源俊頼朝臣)⇔はげしかれとは
→第十七首の一ページ目から須藤くんが吹っ飛ばされてる札。第十一首、第十二首の練習試合のシーンにも有り。
- ・うら(65番/相模)⇔こひにくちなん
→登場したことがない気がする……。
- 名台詞
- 「お願い 誰も 息をしないで」
「あたしが知ったのは、かるたじゃない。情熱だ。新の」
「勝つから見てて」
「部長とキャプテンとどっちがえらいと思ってんの!?」基本ベクトルをおさらい
「私だって手なんか抜かない。全力でやる。みんなにも強くなってもらう」
「2日間で15試合でーす」
「戦ってくるね」
「最近太一がなんか変だ」フラグ立たない
「新の手も、こんなふうに大きくなったかなぁ……」
「神様、どうして お願いしたのに」
「当たりたい」
「強いってそういうこと……?」
「直線 まっすぐだ まっすぐ 暗記 速く よく聴いて もっと もっと」
「逢いたい。夢じゃない場所で」
「見ろ、見ろ。この人のかるたを」
「どうして身体が二つなかったんだろう」
「簡単に触れないで」
「どうして笑うの?」
「ごめん 行こう太一」カッコよすぎ 抱いてほしい
「なんか変な感じ ドキドキする」……でもやっぱりフラグ立たない
「一番大切なのは太一がA級になること」
「だんだん速く取りたくなるんだよ」
「もう一人部員がいてくれたらって、毎日思ってた」
「意識は、敵陣右下段」漢前すぎるコマ
「この試合がまた 私になる」
- △top
・真島 太一(裏ヒロイン/そろそろ主人公)
千早の幼馴染み。クラスに一人はいる万能君で、学年トップの優秀な頭脳と、女子より長い睫毛の持ち主。気まぐれエースを始め個性的な面々が集まる瑞沢高校かるた部を部長として取り仕切る苦労人。押しが弱い・狡くなりきれない・勝負所でツイてないの三大ガッカリな準優勝コレクター。飛び抜けた能力はないものの、地力の差は幼少の頃から鍛えた知力と努力で補う秀才タイプ。団体戦では司令塔のセンター多し。初表紙は六巻。いけてるモテキャラ草食系だが、基本的に小学生の頃から千早一筋で、それなりに作ってみた彼女にもかるた優先の生活が元で別れを告げる。座右の銘(他薦)は「器用貧乏」。第四十三首でめでたくヒロインに昇格。あまりのツイてなさとそれでも努力し続ける子犬のようないじらしさで、白波会の暴れ熊・原田先生の心すら鷲掴み。心の支え・千早へ語りかけるモノローグ(頻出)は本人の煮詰まり気味な精神状態を反映してか、最近ちょっと迷走気味……
取り柄:努力 まつげ 忍耐 決まり字変化×百首 読者からの共感
- 素質に恵まれ常にポジティブで、かるた以外は目に入らない千早と比較すると、平凡でセンシティブ、おまけに勝負所でいつもアンラッキーな太一。
びた一文振り向く気配のない(ていうか気付かない)千早を思い続け、「万年B級」の自分の現状への苛立ちや新への嫉妬に悩まされながら、小器用に立ち回れても諦めの早い自分から「逃げないやつになりたい」と恩師に吐露します。
非凡な幼馴染み二人に挟まれ苦悩しつつ、それでも「自分に足りないのは実力」と一心に努力し続ける彼の姿はリアルで、回を重ねるごとに台詞に滲む苦悩には親近感を覚えます。
- 名台詞
- 「生まれつきできちゃうんだなー、いろいろ」不幸のはじまり
「千早には……きらわれたくない……」太一基本姿勢
「勝つんだろ。三人で」
「うるせーんだよ、アラタアラタ、かるたかるたって」
「……一緒に作ってやるよ、かるた部」不幸のはじまり2
「新は必ず戻ってくる」根拠は弱いけど新に対する信頼が出てる、いい台詞。
「『勝てなくてもいいんだけど』? そんなワケあるか。千早、目の前にいるのは俺だろう?」モノローグ癖のはじまり
「きついけどやってんだ。負けるけどやってんだ」/「仲間にするなら、畳の上で努力し続けられるやつがいい」
「ほんとだよ キャプテン」太一ハイライト
「おれたちはどこかで、千早を『ふたりのもの』だと思ってる」
「部長命令だ」「おまえは、息をするだけで勝てる」
「攻めろ」人生のテーマ。
「俺がみんなの背骨になるんだ」
「なにも恥ずかしいことない。おれたち正々堂々全力で戦った」かつての千早の台詞。
「おれにもできるかな、新に向かって行くことが」
「いいんだ 前だけで」
「泣くな。おれはまだ、泣いていいほど懸けてない」
「ずるくていやだ。自分が」
「見てねえし」
「運命なんかに任せねえ」
「きついな。一生懸命って……。言い訳がきかねえよ」
「新が来る」
「……遅ぇよ」
「先生、おれはA級になるより……逃げないやつになりたい……」
「変わるよ。おれだって」
「がんばれじゃねえ。がんばれじゃねえよ」
「おれの言葉じゃなんにも届かない気がする。新じゃないとダメな気がする」
「ああ、ダメだおれ 千早が好きだ」祝ヒロイン確定コマ
「着信拒否にしといたから」
「おれは選んで、がんばるんだ」
「おまえのトキメキポイントがまったく分かんねえ」だからダメなんだぜ太一!
「『だって』と『でも』は禁止する!」
- △top
・綿谷 新(姫)
千早と太一の幼馴染み。「かるたで一番は、世界で一番」を信条に名人を目指すA級選手。祖父はかつて七連覇を遂げた永世名人で、幼少の頃から手ずから教えを受けており、小学生時代は小一〜小五まで全国大会で学年別連覇を達成。一見軟弱な眼鏡っ子だが、中身は天井知らずの負けず嫌いで、五歳児相手でも手を抜かないドS。『負けず嫌いゲージ』がMAXになると、ダース新に変身し、周囲を威圧する。ガンコ親爺なみに意志強固のため、頑なになりやすく、人と打ち解けるのに時間がかかる。神童→やさぐれの逆成長期を経て一皮むけた模様だが、カミソリのような福井弁で時々相手の心に致命傷を与えるのは相変わらず。千早への恋心と太一との友情の狭間でそれなりにウダウダ悩んでいる? 模様。小学生編から再登場までの引っ張り方といい、公式戦復帰のシーンといい、著しく扱いが姫。和風あっさり顔の一重だが、アップのコマになればなるほど別嬪になるのが綿谷クオリティ。アダルト雑誌にもそれなりに興味があるお年頃。どうやら小学生の頃に詩暢ちゃんと面識がある模様。
武器:痛恨の一言 凍える視線 かるたキック ドS攻め 黒いフォース 姫スマイル
※一部は鬱期限定
-
小学生編以降出番の少ない新。公式戦の戦いぶりが描かれたのは一度だけで、それも終盤のみ。
プレイスタイルが分からないせいでしょうか、末次先生が新をこの先どうするつもりなのか、まったく読めません。
今のところ分かっているのは、記憶力はおそらく太一と張るぐらい、空札にまったく反応しない(これが謎。名人仕込みの精神統一方法か?)、送り札に時間を掛ける、ということ。
進行上の都合なのか奥手な性格なのか、千早に対する感情はいまだハッキリせず(好意を持っているのは間違いないですが)、遠距離なのも相まって若干読み手のフラストレーション要素。とりあえず早く東京来いや!
- 名台詞
- 「日本で1番になったら、世界で1番ってことやろう?」
「ぼく、綾瀬さんはかるたの才能あると思うわ」
「真島おめえ、卑怯なやつやのー」/「ちょっとわかるわ……」
「太一、ナイス」「友達ができたんや!」
「新。新や」
「なんで泣くんや。すごい楽しかったが」「ぼくは、手かげんはせん」「言ったが。勝つのはぼくや」
「おまえ卑怯なやつやったもんな」須藤先輩もビックリな暗黒期のドS発言
「日本語が聞こえんの? かるたはもうやってない」
「もしかるたの神様がいるんやったら、それはきっとじいちゃんの形をしてる」
「うそや、うそや。じいちゃん」
「うん!」うう、涙で前が……
「まっすぐなまんまなんやな」「ずっと考えてる。かるたのこと。自分のこと……」
「おれ、かるたが好きや」
「今日太一は、A級で出ると思ってたんや」無意識で袈裟斬り
「なんや、戦う前からそんな怖い顔してるんか?」千早限定スマイル
「離れてるで、太一と千早がつきあってたりしても、わからんし……」「へへっ」なんだその可愛さは!!
「村尾さん、村尾さん。ぼくとも試合しよっさ」
「すごいの出てきた!!」
「離れたらあかんかった 一日でも」
「また来ます」
「戦いたいやつが、いるんです」
- △top
- サブキャラ
・肉まんくん(西田 優征)
-
たしか本名は西山。本名西田。好物は勿論肉まん。瑞沢高校かるた部の二番手で、要領のよさと勝負勘を兼ね備えたA級選手。かつて市の小学生かるた大会で千早・新・太一のチームと対戦したことがあり、全国大会準優勝の実力で千早を苦しめた。小学生の頃は全国区の選手だったが、新に負け続けてモチベーションが低下し、B級で低迷していたところを、同じ高校でかるた部創部のため部員確保に走り回っていた太一に捕獲される。汗ふきタオル三枚常備の癒し系ぽっちゃりだが、昼行灯のような外見を裏切り、かるたのことになると意外と熱い。基本大雑把なわりに意外と人をよく見ており、性格もプレイスタイルも自分と正反対な太一を買っている。アクの強い天才肌のキャプテンと、それに振り回されがちな部長の間にしばしば立って、緩衝剤としての役目を果たす。
- 名台詞
-
「来い、一発」関取っぽい
「超腹減るよ」かわいい
「ああ、そうだ。あきらめたんだ」
「師匠、もっと練習してればよかったよ。勝ちたいよ」名場面
「悔しいよな。準優勝が一番悔しい」こういうことちゃんとその場で分かってくれてる子がいるのはすごく良いと思う。
「こういうとこかな……おれのダメなとこ」
「ライバルだ。ライバルなんだ」
「真島に先を越されるわけにはいかん」
「来い。守り抜く!!」
「…… 絶対残ってる」「また攻めてくる」「え…… まだあるの……?」部員同士ならではの読み合い
「真島がかるた部の部長でよかったよ」
「また、おまえとがんばってく」
「数学と英語がちょっとだけ赤いの……」
「札と自分との距離感とか叩き込めよ。かるたは頭と身体両方いるんだよ!」
「一緒に強くなりたい」
「流れの中で入れてくの!」
「焼かれた……」
「負けることに疲れるんじゃない。期待に応えられないことに疲れていくんだ」
「これからが本番だよ、男には」
「よし 強くしてやるから」親方ー!!
- △top
・かなちゃん(大江 奏)
瑞沢高校かるた部部員。専任読手を夢見るC級選手。実家は呉服屋。和歌への造詣が深く、競技中は袴姿でも常に美しい立ち振る舞いを崩さず、畳の正しい拭き方を知っている希少な女子高生。外見は柔和だが芯は強く、しっかり者でやや強情。お手つき平均0.6回の守りがるただが、袴を履くと攻撃力が向上する。「巨乳ロリ古典オタク」のコンボキャラ設定で文系男子を狙い撃ち。睫毛は三本。報われない太一に深く同情している。
この子が作中で繰り返し唱えている「かるたは『歌』」は、多分作者自身の主張じゃないだろうか。
- 名台詞
- 「私にも教えてください、もっと隙のない配置を!!」
「女たるもの、美しくないといけません。もちろん、戦うときも」
「タコができるまでがんばりましょうよ」
「かるたが『歌』であることを忘れたくないんです」
「負けませんよ、机くん」
「私にとってのかるたは、”意味”ですから」
「失礼いたしました。ありがとうございます」
「帯は私を支えてくれる。私の真ん中を、強くしてくれる」
「大きなものには、引力がある気がして」
「当たり札だけに手を伸ばすんだ。まっすぐ、速く。千早ちゃんがクイーンとしていたような、ギリギリの勝負を」
「いつの間にか、友達の得意札が、自分の得意札に」
「『読む』んじゃなくて、『詠む』んだ」
「隠しきれない、忍ぶ恋の歌」
「あなたが話す番ではありません」
「百人一首は、”短歌”です」
- △top
・机くん(駒野 勉)
-
学年成績万年二位だったガリ勉くん。若干影が薄いのは、瑞沢高校かるた部の中ではたぶん一番常識人だから。ネガティブ思考にはまりやすく、追い込まれるとすぐ投げ出しがちだったが、試合を通して次第に成長していく。膨大なデータ分析の元、緻密な戦略を立てて戦うC級選手。千早の一字決まりの数に気付いたデータ力は貴重。頭身が低い。彼の素顔は七不思議の一つ。
- 名台詞
-
「1位になったって、あの輪の中には入れない」
「僕は勉強しか……机しか居場所がないんだよ」
「あんなに練習してきたのに、全然思うように取れないよ」
「おれだって敵陣取れたぞ。おまえが攻め負けてどーすんだ!!」
「順位とか、最近気にならなくなったんだ」
「『かるたなんて』って言って、通り過ぎないでよかった。変わっていける、きっと。身体だけじゃなくて、心だけじゃなくて」
「自分にだって、負けたくない」
「かなちゃん、おめでとう」
「やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」
「20枚」
「もうちょっと落ち着けよ。おまえの飛び出しカタパルトみたいなんだから」
「おれもあるから……。チャンスもらったことあるから」
「大丈夫」
- △top
・須藤 暁人
- 都内強豪校・北央学園三年生(現在は卒業)。攻めるの大好き・虐めるの大好きな真性ドSの北央学園のエース。二つ名は「ドS」「北央の最終兵器」。曰く『百人一首を全部覚えてないやつは虫』。きれいな子をいじめるのが趣味で、ことあるごとに千早に絡みまくるが、言っていることは割とまともで、時には(わかりにくい)愛ある叱咤を掛けることも。成績は優秀なようで、彼女もいっぱいいるらしい。全国に名の通った実力者で、名門・北央の顧問、持田先生からも「いつか名人になる器」と太鼓判を推されているが、高校最後の年に東京都予選・団体戦で千早に破れ準優勝、全国大会個人戦で詩暢ちゃんに破れ準優勝、名人位挑戦者決定・東日本予選大会で原田先生に四回戦で敗退、と、作中ではなかなかタイトルが獲れない。大学に進学し、昨年敗退した高校選手権の団体決勝戦に読手として再び登場。「負けても全国」と弛みまくっていた後輩達に相変わらずの存在感で喝を入れる。
- 須藤的ドS発言
-
「あの髪長い子と対戦したいな」
「絶対あの子もSだ」
「とにかく、Dとやるのはおれだから」
「『ごめんなさい』じゃないとイヤだ」
「ごめんなさいって、言わないから」
「見下ろすって落ち着くなあ……」
「惚れられたかな?」
「みんなを全国大会に連れて行きたい」「謝んなよ、なんでだよ」実は優しい……
「泣けば許されると思ってんのか?」
「ブッコロス」
「焼く」
「お前をかるたで料理しても食えないのが残念だ。身体に悪そうだからな」
「そう落ち込むことないんじゃね? 美人はボーズも似合うらしいし」
「あれは人じゃなく……知的な熊です」
「東京でいちばん強いのは北央学園? なに当然のこと言ってんの?」
「早く並べよ。北央の選手がちんたらするな」
- △top
- ボス
・若宮 詩暢
二連覇中の現クイーン。小四でA級に昇格し、中学三年生(史上最年少)でクイーン位に就く。小六まで京都明星会に所属。府議会議員の祖母を持つお嬢様で、ファッションセンスが残念な京美人。母親譲りの泣きぼくろがセクシー。ブサカワキャラに目がなく、高校選手権後には懸賞めあてでアイスをドカ食いし、クイーン戦を前に三倍くらい太る。常にポーカーフェイスを崩さないが、中身は新と張るくらいの負けず嫌いで、五枚取られただけの千早に対しても「次は一枚も取らせない」と心に誓う。自陣の堅い守備と「居合いのような」振りが最大の武器で、敵陣側の囲み手破りも得意。素で嫌味なため、「これだから京女は……!」と多分各方面で思われてる。友達はあんまりいなそう。彼氏はいない(肉まんくん談)。周防の一方的なラブコールに迷惑してる。
必殺技:クイーンスマイル 素振り 嫌味 左手の残像 糸つむぎ
- クイーンのお言葉
-
「!! ダディベア!?」/「あかん。集中」
「ああ。またや。そのうち一人でかるたしてるみたいになる」
「戻ってきた……?」
「へえ、すごい」
「変な子……」
「名残惜しいことやけどまたの機会に」
「『戦いたい相手』……?」なんだこの伏線は!
「かわいい……」
「ごめん 取ってあげられんで」
「かるたが私を好きなんや」
「二回目?」
- △top
・周防 久志
四連覇中の現名人。強者と甘味を愛する大学8年生。超能力なみに「感じ」のいい耳を持つが、性格は協会公認で感じ悪い。一字決まりが28枚のスーパーサイヤ人。モチベーションを保つのに苦労し、早く引退したがっている。自分の顔の良さには自覚的だが、ヒゲ面は不評。
特殊能力:真・スーパー聴力
- 迷台詞
-
「キミは A級の人?」
「強い人としか戦いたくないんです……」
「そういうの見ないと もうテンションも上がらない」
「2日続けてかるたの試合なんてイヤ──!!」
「テンション超下がる……」
「好きです」
「自分には28枚」
「好きだ、キョコタン」
「そのちがいをわかるのが、おれ一人だとしても」
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